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無駄合談義について

 投稿者:桃燈  投稿日:2013年 5月 6日(月)16時32分46秒
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  詰パラ5月号において復元型無駄合についての話が出ており、ちょうどアマレン杯握り詰を作っていたら無駄合(?)なものが出来そうなので投稿します。

おもちゃ箱の研究室での復元型無駄合のページでは、「つまり、こんなにややこしいルールで、詰将棋を普及できるの、ということ。」という問題提起として議論が出てきていました。
個人的には無駄合の定義も詰将棋の基本ルールからシンプルに導き出せたらいいのではないかと思っています。
つまり、TETSUさんが提唱する「受け方最善、攻め方任意による一意解」とでも言うべきルールからスタートすべきだと思います。
ここで問題となるのは受け方の「最善」を判定するためのルールで、原則として受け方最長=最善という形になっています。
この受け方最長を考えるにあたっては、「受け方は攻め方の最善の攻めを想定して選択する」ことを基本とすることで「変化別詰め」へ対応することができるようになります。
また、同手数の場合「攻め方の持ち駒が余る」方がベターという評価を確立することで「変同駒余り」に対応できます。
このように、詰将棋でしばしば問題視される定義については、この「受け方最善」というルールに吸収されて一義的に定まると考えています。
そうすると、無駄合についても同様に考えたらいいのではないかと思います。

このとき、無駄合は基本的に手数を伸ばすため、受け方最善の原則論である受け方最長ルールが適用できません。
原則ルールを適用すると無駄合=最善となってしまうのでこの辺は当然の帰結であるといえます。
では、合駒が関係するときの、受け方最善を判定する要素は何になるのか、が問題になります。
私は、合駒が有効か無駄かを判断するときには必ず、合駒をした後の手順を読まなければならないと思っています。例えば、誰もが無駄合と認める「合駒を取った後、作意手順と全く同一の手順で詰み、合駒がそのまま持ち駒として残る」ような場合であったとしても、合駒の先の手順を読んだ上で判定しているのは間違いありません。
そうであるとすると、合駒の有効・無駄を判定する際には必ず合駒の先を読んだ上で戻ってきて判定するという構造をとります。

以上から、「合駒の有効・無駄判定には、当該合駒の先を読んだ結果、反復機構手数以上に手が伸びる、若しくは同手数で駒が余らない場合に有効と認める」と考えるといいのではないかと思います(反復機構がない場合は4手以上伸びる、あるいは手は伸びない(若しくは2手伸びる)が駒が余らない場合を有効とする)。

この定義においては、4手以上伸びる場合は通常の受け方最長ルールの適用の結果でありますし、駒が余らない場合も受け方最善におけるルールの適用の結果であって、新しい定義を導入しているわけではありません。
手が伸びない、あるいは伸びても2手でしかも駒余りになる場合の合駒を(特に2手伸びる場合は通常のルールからは排除できないので)特別に排除しているだけです。

個人的にはルールとしては取り立てて新しい定義を導入した解釈ではないですし、シンプルだと思います。
このとき、復元型無駄合については、TETSUさんの作った詰パラにも載っている作品については27手の作意になると思います。
この点、ルールがややこしいという意見があるようですが、個人的にはシンプルなルールから演繹する際にややこしい「結果」が生まれているだけだと思います。
ルール自体はシンプルに洗練されている以上、ここを弄ること自体「ルールの複雑化」を招くと思いますので、私は上記ルールのままで良いと思います。
そして、そうしたほうが「ルールを理解」する上での障害は減るでしょう。
復元型無駄合は、ルールから一義的に解答を導くことができます。ただ、その手続きが詰将棋のルールに則った深い読みを要求する、高度な演繹になるために「結果」が難解になるのであって、こういう領域は「玄人の遊び場」に過ぎないと思います。

以上から、復元型無駄合に関しての例題は27手の作意がそのまま成立して問題ないと思っています。

こういう考えはどうでしょうか?


ちなみに、現在作ってる握り詰に出てきた無駄合(?)な問題について他の人の意見も聞いてみたいので、問題提起します。

条件:当該合駒により手数が2手伸び、合駒が駒余りになる。手順は合駒しなかった場合と同じ手順に加えてもうひとつ同手数の変化が新たに発生する(どちらも駒余り)

作意21手の作品ですが、4手目で合駒をすると23手駒余りになります。
ただし、合駒することによって変化がひとつ増えるのです。
つまり本来の作意手順と同一の変化とは別の変化で23手駒余りの手順が発生するということです(本来の作意手順の変化も23手駒余りになり、合駒をした場合の受け方最善はこの2通り)
なお、新しく発生する変化は詰上がりから数えておよそ10手前に分岐します。

問題:当該合駒は無駄合か有効合か(別手順の2手変長変化を生む以上有効合と見るべきか否か)

私個人が考える有効合の判定要素で考えると、新しい変化筋が発生したとしても2手伸びて合駒した駒が余るだけなので、無駄合だと判定され、21手の完全作(余詰めがなければ)となります。
が、詰上がりから10手も前から分岐するおよそ新しい手順が生まれるとなると、有効合ではないかと考える人もいそうだと思っています。
他の方はどう考えるんでしょうか?
 
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