新着順:20/658 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

双玉一色煙へのチャレンジ

 投稿者:本間晨一  投稿日:2017年 2月10日(金)16時19分41秒
  通報 返信・引用
  「双玉一色煙へのチャレンジ」

例により、「おもちゃ箱」の記録に挑戦!と「詰将棋一番星」の全作品リスト(煙詰)を参考にしています。
一色煙(持駒なし)の記録を見ると、飛角金銀桂香歩の駒種のうち、金だけが いままでに作品の発表がありません。というより、作図不可能だったと思います。そこで双玉にしたらどうだろうかと 作図にチャレンジしてみました。

A. 双玉金一色煙詰
小生は、次図の無防備煙しか作図できませんでした。中段(5二)での詰上りです。なお、この図は金を成桂(ただし、2二金は2四桂)に、金を成香(ただし、2二金は3三香)に変えれば、それぞれ桂と香の無防備の双玉一色煙詰になります(図面、詰手順は省略)。

  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・|一
| ・ ・ 金 ・ ・v玉 ・ 金 ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲3二金寄  △5一玉    ▲4一金寄  △5二玉    ▲4二金寄
まで5手で詰 (詰上りが中段のため、詰上り駒数は 双玉含めて5枚です)


上記の双玉金一色煙詰を含めて、各駒種の双玉一色煙詰は、いままで発表されていないようです。そこで、詰上り玉位置を考慮しつつ、金と歩を除く他の駒種(飛角銀桂香)の双玉一色煙詰の作図を試みました。歩を除いた理由は、双玉歩一色煙詰は難条件で、小生にはとても無理と万歳したためです。

作図にあたり、煙詰の条件として①駒が煙る(消える駒がある)こと ②詰上り最小の駒数であること ③持駒なしのこと の三つを満たすこととしました。出来上がった作品は、どれも短編で、やさしい手順ばかりですので、アイデアだけを楽しんでいただけたらと思います。ではご覧ください。

B. 双玉銀一色煙詰
B-1. 双玉銀一色煙詰・中段(5二)での詰上り
これは無防備煙ですが、A. 双玉金一色煙詰の応用です。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ 全 ・ 全 ・ ・|一
| ・ ・ 全 ・ ・v玉 ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・|三
| ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲3二銀成  △5一玉    ▲4一成銀寄△5二玉    ▲4二成銀寄
まで5手で詰

B-2. 双玉銀一色煙詰・端での詰上り
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 全 ・v玉|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 銀 ・v銀|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 全 ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲2一銀成  △同 銀    ▲同成銀    △同 玉    ▲2二銀    △1二玉
▲1三銀成  △同 玉    ▲2四成銀  △1二玉    ▲2三成銀  △2一玉
▲2二成銀
まで13手で詰  (詰上りが端のため、詰上り駒数は 双玉含めて3枚です)

初手2一成銀でもよい非限定のキズがあります。

C. 双玉桂一色煙詰
桂については、玉の詰上り位置が都、中段(5三)、端の三つを作図しました。順次ご報告します。
C-1. 双玉桂一色都煙詰
3手詰の短手数ですが、一つだけ無防備煙が作図できました。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・v玉 ・ 圭 ・ ・|四
| ・ ・ 圭 ・ 桂 ・ 圭 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲4四成桂寄△5五玉    ▲4五成桂引
まで3手で詰  (詰上りが都のため、詰上り駒数は 双玉含めて5枚です)

C-2.  双玉桂一色煙詰・中段(5三)での詰上り
これは無防備煙ですが、C-1.図の応用です。2手ですが長手数を更新しました。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・v玉 ・ 圭 ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ 圭 ・ 桂 ・ 圭 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲4一成桂  △5二玉    ▲4二成桂引△5三玉    ▲4三成桂引
まで5手で詰

C-3.  双玉桂一色煙詰・端での詰上り
これは無防備煙ですが、野田清大氏が発表された桂一色煙の図(桂二枚消去で7手詰)を基にしています。双玉のアイデアで桂を三枚消去して、長手数(11手詰)を狙っただけのものです。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
|v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 圭 ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| 桂 ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
▲8四成桂  △9五玉    ▲8五成桂  △9六玉    ▲8六成桂  △9七玉
▲8七成桂  △9八玉    ▲8八成桂  △9九玉    ▲8九成桂
まで11手で詰

なお、この図を一段下にずらし、玉を9四から9六に変えれば、端での詰上りの短手数(7手詰)になります。(図面、詰手順は省略)

D.双玉香一色都煙詰
香については、次の二つを作図しました。
D-1. 双玉香一色都煙詰の短手数
これは既視感一杯でどなたかと衝突しているかもしれません。
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v香 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 香 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ 玉 香 香 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲5五香    △同 玉    ▲5六香
まで3手で詰

D-2. 双玉香一色都煙詰の長手数
無防備煙でわずか2手ですが、D-1を更新した長手数です。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ 杏 杏 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 香 ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ 玉 ・ 香 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲5四成香  △同 玉    ▲4四成香  △5五玉    ▲4五成香
まで5手で詰

E. 双玉飛一色煙詰
単玉の飛一色煙では飛を消していませんが、双玉にすると飛車を一枚消すことができます。
E-1.  双玉飛一色煙詰の短手数
   9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲8一飛成  △同 玉    ▲8二飛    △9一玉    ▲9二飛成
まで5手で詰 (初手9二飛車は逆王手です)

E-2.双玉飛一色煙詰の長手数
ユニークな初形ですが、E-1を2手更新した長手数です。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・v飛|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 ・v玉|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲1二飛成  △同 玉 ▲3二飛    △1三玉    ▲2二飛成  △1四玉
▲2四龍
まで7手で詰

F 双玉角一色煙詰
単玉の角一色煙では角を消していませんが、双玉にすると角を一枚消すことができます。
F-1.  双玉角一色煙詰の短手数
無防備煙の短手数です。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 角v玉|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 角|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲1二角成  △同 玉    ▲2三角成  △2一玉    ▲2二馬
まで5手で詰

F-2.  双玉角一色煙詰の長手数
無防備煙でわずか2手ですが、F-1を更新した長手数です。
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 角v玉|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 玉 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬 ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
詰手順:
▲1三角成  △同 玉    ▲2四馬    △1二玉    ▲2三馬    △2一玉
▲2二馬
まで7手で詰

以上、いままで発表されていない双玉一色煙詰の分野を、新たに作図して報告させていただきました。作図できたもの、できなかったもの を下表にまとめてみました。

    双玉一色煙詰一覧表(長:長手数、短:短手数、長短:1作のみで長短を兼ねる)
駒種類            詰上り玉位置
     --------------------------------------------------------------------------
         端                中段
                 ----------------------------------------------------
                      都            その他
-------  -----------------------   -------------------------  ------------------------
飛    長7手詰  短5手詰      なし(存在せず?)     なし(存在せず?)
角    長7手詰  短5手詰         なし(存在せず?)     なし(存在せず?)
金    なし(存在せず?)      なし(存在せず?)     長短5手詰(5二玉)
銀    長短13手詰         なし(存在せず?)     長短5手詰(5二玉)
桂    長11手詰  短7手詰    長短3手詰          長短5手詰(5二玉&5三玉)
香    なし(存在せず?)     長5手詰  短3手詰     長短5手詰(5二玉)
歩    なし(チャレンジせず)    なし(チャレンジせず)   なし(チャレンジせず)

作図してみてわかったことは、①双玉駒一色の初形 ②駒が煙る ③持ち駒なし の三つの制約が意外と厳しく、自由度があまりないということです。それで超短編が多くなりました。手数が短いほど、既発表作との衝突の恐れがありますが、その時はごめんなさい。

これから投稿しようと、おもちゃ箱の掲示板をみると、昨日柏木様が双玉香一色都煙の5手詰と3手詰を発表されているのを知りました。配置も手順もよく似ています。後塵を拝したことになりますが、作例ということでお許しください。


あとがき
作品をご覧になって、いかがでしたでしょうか。あまりにもやさしい詰手順に呆気にとられ、ビックリされたのではないでしょうか。大したアイデアではありませんが、一瞬のアイデアだけを楽しんでくださればとの思いです。小生の創作力では、これ以上難しい作品や長手数(短手数)作品は できませんでしたが、ご覧になった方には、是非挑戦していただきたいと思います。


最後に、冒頭に述べました「おもちゃ箱」の記録に挑戦!と「詰将棋一番星」の全作品リスト(煙詰)には、大変お世話になりました。お礼申し上げます。

以上
 
》記事一覧表示

新着順:20/658 《前のページ | 次のページ》
/658